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衡機・ドン・キホーテ。

2020年 06月30日 14:39 (火)


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【衡機】
今、聡子が眼の前に居るのでも在るが、実際に其処の存在として鎮座している事と、互いの胸の内を通わせた何かを交信的に出来得て眼の前に居るのでは、其の容は居るでもなく居ないでも無くなるのでも在ろう。
僕は当然、聡子に一方通行では在るが何かを通わせたいと渇望し、聡子の本質的な掃き溜め的言説を捉え、聡子を構成せしめる要素とやらの根源を診ても視たいのだが、其れは決目付け的でも在ろうが同時に女を女たしめる事とも思案し、女に対して人の深淵の深さでは男とやらは嫉妬するくらい情けなく貧相な者なのかと自覚も出来得るとも知れ、また、僕と云う者の忠心のマゾヒズムが聡子の存在を三顧の礼でお迎えする様でも在り、僕に執っての安寧の衡機でも在り庶幾し心沸くのでも在る。此の事は常人と照らすに本来知り得ないでも善く、知って仕舞う事への怖気や挫けとも為り、決して女を知る上では叡智とはなり得ない事なのでも在るとも知るが、僕がそうで在る様に、女は汚れていてこその女と何等経験が乏しくとも生得的に其の事を所望して仕舞う自己と謂う者を診た時に、単純に好みとの事なのでも在ろうと割り切れるのが自己でも在る。常人は清廉で在れ、処女で在れと所望し顔立ちは何れにしても、自己よりは必ず背格好が華奢な女を求めるのでも在ろう。其れが女たる母が子の男児に植え付けた女故の或る種の幻想なのだとの事を、自発的に随意に思索し後天的に知るか、生得的に知るかの差と、また、知り得たくも無く探究さえも試みないかでは、其の差異と云うモノで女と謂う生き物に狂い死ぬか、安寧の果てに添い遂げられるかの閻魔の分岐なのかとも自己でも理解し難いが生得的に観念俟って備わりし女観なのでも在るが、此の事は本質的に中庸で在れとも思料するが本質的中庸とは何かとも為り、自己の忠心に頼る事は善行なのだとも思うので在る。

静寂にも感じる時間の中、薄紫色の煙を纏って鎮座する目の前の聡子を不慣れでバツが悪くも在り、少し逸らした視線の端に視て、僕からは言葉が出もしないのだが、其の僕の焦れた様子を見透かし愉しむ様に、また一服付け、其の一連の流れる所作は可憐な舞踊の儚さ、森羅万象をも寓意させる事にも似て、実に或る種の女なのだとせしめても居ると感じる処でも在り、其の事で聡子が実にエロティックにも映り、先の脇汗から滲むクミンの神々しい香りと相俟って自己の水面下に秘匿としているマゾ性を揺さぶり、肉体的自身が大きく脈打つのを感じるのをひた隠しに振る舞っても居るのだが、秘め事等を、聡子はお見通しよとも云わんばかりの悪戯な顔をしても居て、一連の動作や脇汗の香りも僕の趣向を見極めての一瞬の性とも思え、聡子からしたらば、何等造作も無い男たらしの様なのかも知れぬが、或る種の男、即ち僕の様な男には実に愛おしく狂おしい無二の存在価値でも在り、聡子の体内から放出される薄紫色の煙を纏って鎮座し、或る種の徳で稀有とも云うべき分泌臭は僕に執っての観音像でも在りお香の作用でも在り、其の事も在り聡子が自己の中で更に神格化し、互いに通わせるモノを欲したいと願うのでも在る。此の庶幾が適えば人としての光明が存するとの自覚が持て、遣る方無い世間様や俗人としての人として生も出るのではとの慰めとして居るのでも在り、また、今日此の日は何等かの入口だか出口、はたまた違う段階かは知る由も無いのだが、見紛う事なき切っ掛けな変節の時でも在るから、実に記録的な事にも為るのでも在る。

【ドン・キホーテ】
此の様な事を会話の節々の静寂の間の刹那で、言葉を探し浅はかながらにも其の庶幾を悟られない様に、同時に聡子の口元辺りを視ながらも視線を一瞬合わせると謂う辛労を以って、会話らしい言葉を不埒ながらも発するのでも在る。

僕「聡子ちゃんは、か彼氏は。。。?」

聡子「フフッ。。。居ないと云えば居ないけどぉッ。。。。。」

僕「居ないの⁈。。。。居ないッ。。。っでも居るんでしょ⁈。でも話が出来るのだけ僕はイイし。」

聡子「フフッ。。私に男が居ても居なくても関係無いんじゃないの?私は私の物だから気にする人って嫌いだよ。仮に何処かの男と寝たとしても、寝る私をレンタルしただけだからねぇ~」

此処で、堰が切れた様に話し出す聡子で在ったのだが、其の様子は正に掃き溜めを吐き散らすかの様でも在り、何か嬉々としてもいて同年代の娘とは掛け離れな別の違った肉欲を纏って鎧とし自己を健気に守っても居るのではなかろうかとも心配にも為った。

聡子「たてお君は、あんな容だけのモノに幻想を抱いて善い夢うつつならば、若いうちにうんと夢は見ておく事だよ、云うなら、たてお君が抱く素晴らしかろうモノとは、或る意味のドンキホーテかな?。

または、鬼武者柴田勝家だよ。

猛者を戦にかりたて千里をかけるに値する代物ねッ

だけど、其れに取り付かれると一生幻想世界を彷徨い歩くドンキホーテとにもなるのさ

たてお君の様なタイプの人は、ドンキホーテには向かないだろうけど

だけど、どっっちにして凄く凄く其の時は愉しくて泣けたり怒ったりするけど、生きている実感や充実感、また違う何かへの創造を渇望出来、自分が偉大に感じたり、兎に角、女って生き物は男に摂って薬みたいなものなのねッ

男は昔から女を薬として備え必要としているのよっ

いいっ、女を教えてあげてもいいけど、決して私を本物の女だと思って幻想の世界になんか連れ立っては駄目だよ

先生と生徒ねっ

先生は誰にでも変化出来て、生徒其々に分かりやすくモノを教えるのが仕事なのよっ。」

僕は半身を仰け反らせ、其の上座からモノ云う圧を同年代の娘に感じる自己も其れで情けないのでも在るが、人生とは長いとも知るので、死ぬ際で満足出来得る人生ならば幸いとしても居るので、刹那的な一瞬での上下を何等かの貫目を比較する事態が戯言にも似るとの想いも在る。また、此の聡子の誘いは虚を衝く世でも在ったが誠有難い事でも在り、本来、有り体な事でも無いとは知っても居るし、言葉や選定する例えに男性的好戦性を感じもし、其の事は当然にサディズムに満ちた誘いでも在るので、僕に摂っては快然たるとの表現でしか現わせないのでも在り、僕の趣向を射抜く聡子の其の優しさをも感じ取る事が出来得るのでも在った。肉としては女でも在ろうが人の前に女なのか、または女の前に人間なのか肉体なのか?
聡子は精神性の上では、男を憎んでいるのでも在ろうと思慮も巡るが、其の憎悪の根源を知りたいのが僕の主眼でも在り、聡子と謂う人と関りたいと願った最大な探究でも在る。稀な娘と経験が無いが知り得るのは何等かの縁でも在ろうし、人はどの様な変人変態でも自己が関りを拒絶さえしなければ周辺者と云うも者は出来得るのでも在り、独り身で過ごす事も無いとも知れるのは、正に此の状態の、今日此の時の突飛とも思える立場や時が合致した事の其れは必然的な会話や立場とも為り、何等驚くにも値しない事とも為るのでも在る。

続く。
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2020年 05月31日 14:12 (日)


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【炎】

店内を見回し、僕に一瞥をくれると俯きながらも口角が少し上向き白い歯が覗けたのだが、今にも獲物を狩る狼の其れとは違い、聡子は喜び馳せ駆り戯れる猫と鼠の猫の様にも似るのでも在ろう。喰らうのでもないのに爪研ぐ猫の運動に付き合わされる鼠、一方的な景象を創り出して仕舞ったのも僕と云う、被虐的自己の為せる業なのでも在ろうが、其の事をも含め愉しめる自己のマゾヒズムとは如何にもの感慨でも在るのだけれども、他者には理解苦しむとは当然知る処でも在り、其の事を自己で理解しせしめる事だからこその恍惚でも在り、毎度、触れずの夢想世界と肉欲との自己の中の合議が未だ決が出ないのだが、当然でも在る。
何せ、向こう側の性で在る者と膝突き合わし、況してや服を着た、或る意味淫靡さを隠匿し世間に没我を為す行為だけの物と場を此の喫茶と云う空間や次元と自己の忠心としても居在るので、周りの客達が何故発狂もせず、此の空間を風雅と位置付け其の情景を日常とも摂取に至れる事の不可思議で奇態さにも映るのでも在る。僕は、此の肉欲達が服を纏い、本音を語らないで居られる其の精神性や通念とやらや当たり前の日常が当たり前とも出来得ず、だから、現社会では通俗的で云う処の落伍者とやらを伴って共生しても居るのだろうが、落伍者も診方で見方にも為ろう。

例えば、バスジャックをしガソリンを撒き火を放つ惨事が在ったと思うが、其処に居合わせた者が、此の俗世間様に討たれ自暴自棄な時節の刹那に、此の事件に遭遇し乗り合わせて居たらば、目の前の炎を自己の其の時の立ち位置や品位と合議し利用もするのではなかろうかとの問いでも在る。自殺も叶わない精神的呪縛を此の炎は救いでも在り自己の社会性を全うするには最善とも診えると思慮も出来得、炎事態は炎でしかないのだけれども、其れに真摯に対峙する者だけには炎は炎では無くなり、自己に執って至誠の炎となり得、社会性を善行で終える僥倖とも捉えられもするのではなかろうかとも知る。なので、或る意味物理的ジャック犯も善とも云える場面も在り、精神的被虐的性癖の援用的思索で炎を被る被害者は最早被害者でも無く加害者とも為り得、物理的なバスジャック犯と同一視出来得る存在にもなり得る。全ての行いが善悪では無く、悪も善とも為り得、抑々、悪でも無い所作も在る。極論を述べるのでは無く、事実の考察なだけでしかない。
欲が服を纏い服も欲の対象でも在るのだから其の存在は僕の中では善でも在るが、偏狭的狂信性を発揮したらば、僕も当然今、此の場で火を放ち立ち去る優越を感じる事は出来得るのだが、思索的に優越な独善を甘受した処で世に残す物は憎悪でしか無いのでも在ろうとも知り自己では本意でも無い、落伍者を伴走に歩む僕には夢想の中で事足りる行いでも在り、物理的に触れる事を今は渇望したからこそ、聡子に吃音の無様な様相でも触覚的に確かな事象を残したいとの思索から今、此の場と云う存在が在り、聡子が匂う迄の距離に歩み寄るのでも在るが、聡子の行いがバスジャック犯なのか、炎を自己に援用する善行の刹那的な縁なのかは知る由も無く、見紛う無きは僕に誘引の力が在ったとの事だけは、確かで自己の忠心では貞実な物としたいのでも在るとの自己の中の善で、其れが僕と云う者の独善なのでも在ろう。

店内からの永遠にも似た短い時間で此の様な夢想を為せる聡子とは偉大にも感じている聡子が、いよいよ着座するのだ。
対面する籐製の椅子に手を添え、女猫の眼で僕を視てコクリと会釈し椅子をカタカタと引き、少し角の色が剥げ落ちたバックを床に置き、赤いコートを品よく脱ぎ椅子に腰かけ、無地のグレーワンピースのスカートの膝の上に畳み乗せ、同時に首をカウンター方向に捩り少し腕を上げ、ウエイターに注文を促しすのだが、其の時ワンピースの脇の下から少し汗が滲んで居て、バックの疲れ具合と相俟って淫靡さを駆り立て、自身の蓮が音を立て脈打つのを同時に感じ、匂いも一瞬では在るが香り、其の匂いはクミンと云う香辛料とも似て思わず息を深く吸い込んでも居たのだが、店内からの着弾迄の一連の所作が自然でも在り、書籍やテレビで知る若い女の其れとしては不自然とも云えた。
漸く、僕を見据えバックからセブンスターを取り出しオレンジ色の100円ライターで徐に火をつけ、一服、薄紫の煙を潜らせてから僕に話掛ける。

聡子「お待たせ。最近視線を感じては居たけど、フフッ。。。意外と大胆に来たし、此の頃少し愉しくないからお話したくて来たよ。
アナタの事。。。。そういえば名前は何だっけ?フフッ。。。」

僕「あっ有難う今日は。。。名前。。たてお。。。。川田建夫。」

聡子「たてお君は彼女居ないのかなぁ~と思うから来たけど合ってるのかな?」

僕「いない居ないよ。。」

聡子「顔はまぁまぁでスタイルも悪くは無いから少し胸を張って自信を付けるとモテるだろうけど、今迄こんな感じで来てるんだから今更変えるのもアレかなと思うけどね。。。。」

僕「あ。。ぁ。。」

聡子「取敢えず、アナタ。。たてお君が何をしたいのかは理解出来ないけど、男の人の目的ってそぅ多くは無いからねぇ~。。。」

僕「そっそんな事無いよッ。。。。女のコと話をして笑ったりしたいけど、上手く話が出来ないくて今迄来たけど。。。。何か変える切っ掛けも無いし、独りでも面倒が無いからと思いつつ、やっぱり少し変化もしたいし。。。。。頭の中で巡っていて恥ずかしいけど、徐々に変わりたいだけなんだけど。。誘い方も解らないからゴメン。。あッ有難う。」

他愛の無い会話なのだが、聡子は矢張り、熟練した性態を持ち併せて居るのが理解は出来得るのだが、僕と云えば頭の中や忠心の中では実に対人的意思疎通は鮮やかに捌けるのだが、現実界では此の様でも在り、伝達も出来ず伝達された言葉の意味を咀嚼するに鈍感な処も在るのだが、聡子の言葉は理解に苦しむ事は無く、其の返答たる伝達が上手く出来得ないとの事で、下半身で話して仕舞いがちな卑猥な話を忠心からして居る感を診越せるのでも在ろうか、聡子の話に性への吹っ切れた諦めの様な物が滲んでも居るので、スナック勤めの実の姉にも似て僕に執っては、処女的な清廉な女性の性を幻想もして居なく、逆に萎れた様な花やクミンの様な物に欲情を感じてもいて清廉なる者には、微塵も情欲も掻き立てられもしないので在るから、聡子は実に理想的な汚れた疲れと匂いを感じ、誘われた鼠宜しく、僕の前に現れても居るのだと肯定的に捉えられもしたので、通常の女性因りも、自己の中では実に話がし易く、云いたい事が伝達されても居ると確信はしても居たし、其れが聡子と云う女だとも思って居るからこそ、今が居るのだ。

聡子「色々と困れせているのね。。。フフッ」

聡子「若い同じ年頃の男の人が身近に感じた事が無いから新鮮で誘われて嬉しいから善いけど。。。」

此の一言が互いの炎の援用的利害が一致したと自己では一方的に感じもし、また、聡子の中のカグツチが診て執れ言辞の全てが愛おしくも思えていて偽らざる汚れの全てを視て診たく、また、聡子は聡子で掃き溜めを吐き出す事の気紛れな場として僕を指名したのかも知れないのだが、其の事でも巡り合わせの妙で在ろうから、昨日でも無く1年後でも無ければ、今日と云う日が在ろうとも思える。

続く。
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秘匿の王。

2020年 03月01日 16:17 (日)






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【秘匿の王】
聡子の事を見詰めている時、自身は、結局、自分を診ていると為るのだとは思う。
此の自己の中の拗らせた拘り的思索が邪魔建てし、常に異性との接触を憚るのかとも思料して居たのだが、其の事を理解して居る自己が好きでも在り、其の事に或る種の優越感を診て、本質的人類の営み的イザナミとイザナギの関係性を理性、知性と云う名で誤魔化しているとの事の結果でも在るだ。聖職者に謂わせれば、男女の仲と本質的愛は似て非なるのもなのだろうが、所詮は男と女はオスとメスでしかないとも思う事や割り切れない知性が鎌首を擡げ、要らぬ知的なマントで本能を覆い隠し攻撃的カグツチな雄としての僕を秘匿の園に追いやっているのだろう。

其の秘匿の園の住人の僕は、園の囲いの中では独善な王なのだ。
とても居心地も善く、正に淫靡な花園と相似して居るのでも在るかとは思念して居るのだし、現実界での交わりを夢想内で完結し、自己の中でと此処では、完全体としての雄でも在るのだが、如何せん此の夢想的知性とは、経験が無い者の戯言でしか無く、体現と云う事が無いのは、即ち、粗暴な猿人の交尾には名称も無く、花にも名が無いのだけれども、此の思索的に劣る猿人に優越する事を、既に敗北を理解して居るからこそ、知識の仮面を持ち寄り言語で打ち勝つとの事でしかない無様でも在るのだとも自己の中でも周知の事実と知れているのだが、認める訳にも行かず、また、擦り寄る時節、自己の中での旬では未だないと秘匿の王とし振る舞うのでも在ったのだ。
其れが人と云うモノの本質でしかないのも、思索の忠心には存在して居て知性と云う名の劣等感を優越感として置換し、秘匿の園に逃避して居るのが僕と云う個なのだろうが、此処でもまた巡る思索が出て、本質的には劣等と優越の感覚は同一でしか無く、其の事も所詮、他者との交わりから生ずる自我の欲求を他者依存的に目くらましをしているのではなかろうかとも思惟し、抑々、優劣とは、個たる自己に備わったモノでは無く、他者から投げいれられた価値でしか無いのかと思うので在り、高名な学者の書き物も本質的には他者に診られて評価されすから記すのでも在ろう。

責任としての人、即ち、現存的な此の社会構成内での僕と云う存在と自由な思索的自己の要求に呼応する自己との鍔迫り合いなのだろうと何処かで一線を設け、或る時は社会でライン工員として汗をかく事で本質的自己の欲求的自我の思索や施策では脳内や忠心では、褪せを覚くとの事でも在るのかと思慮もする。
此の思いは、浅い深いの違えは在れど、人類は数秒の内に切り替えをしても居るのだろう。
文字や言葉に起こすと、誠に面倒で傲慢でも在り、また、怠惰でも在ろうが文字とは言語とはを思索し独善でも解釈の後に体現的行動や所作を用いらなければ気の済まないのが僕の個でも在るのだ。

此の様に、面倒な事を社会と忠心から或る種の利益相反を自己解決的に各々から請負い、此の空恐ろしい冒険を、揚羽蝶の様に彩色鮮やかに胡粉を鱗粉で仕立てるが如く、聡子と云う名の獲物を見詰め自己の中の解を得、いざ行動をするとしたのだ。

僕『右が善い。右』

聡子『何っ⁈』

僕『右の出口が早い。帰りは』

聡子『出口。。。そうね。』

ライン工の仕事の終業のベルが鳴り響く中、ラインの最終に居る聡子の脇を通りすがる中、未だ手が止まない聡子に3手先の言葉を掛けて仕舞い、顔が紅潮し血が沸くのが解る。
唐突な掛け声に聡子は当然訝りもする様相でも在り僕は赤子が哭く寸での形相だった事でも在ろう。

此の時に確証出来たのは、緊張すると言葉が散らかり結果の倒置法になり、或る意味印象に残る短い最小限な言葉の配列だと云う事が理解も出来得た。
頭の中の秘匿の園で何遍も繰り返された事を、事実の中で立証し、忠心様に魅せたかったのだが、社会とは慙愧に堪えがたい苦痛でも在ったのだが、兎に角、秘匿の王は社会の中に出ると決め、社会の中での自己の想定外の苦痛、即ち秘匿界との相当な相違を埋める手立てを聡子に見出す結を用いたのは、偶然では無く裏付けの無い勘でしか無かったが、社会で満足するには聡子が何かしらの縁や因縁めいた存在でも在ると驕傲にも似た信念で其の摂取を試みたのが本音でも在ったのかとも思う。

人の好みとは、姿、容、性格なのかとも思うが、此の事も観念でしか無く、此の観念も他者依存の価値観でしかないのかとも知るので、巡り思索した結果の好みが同種同一でも、他者の依存を異存と成し得ない者は、抑々思索をしても居なく、猿人と似て居るのだが最も社会に馴染む存在でも在るのだと思う。
其れが社会、既成概念との観念と幻影的多数の投影的安寧と謂う夢想世界ののかとも、したり顔で微笑む自己も在り、其の自己は矢張り鳥瞰するに違う独歩と謂う名を優越にし世界観が違うと割り切り自己の安寧ともして居るのかも知れない。

其の後、聡子の手が止み何時もの様に大きく息を吐き、目を瞑る姿の数秒後に更衣室に歩き出す事を観察の結果知る僕は、其れを見計らい同じ方向に歩調が合致するように行動したのだが、心情とは厄介で怖気付き、直ぐ後ろを眺めながら斜日に照らされた制帽の隙間から、しなやかに波打つ草原の金の穂の様に輝く聡子の髪を見詰め歩き、残りがも無いのだが何時もより大きく息を吸い込んでいた。

いよいよ男女の更衣室の分かれに差し掛かるとした手前にて大きく一歩を踏み出す。

僕『さっきは在れしてゴメン。。。少しいい?。。帰りに。話が。。。』

聡子『。。。えっ。。。帰り。。。何か⁈』

僕『。。お金の話しがしたくて。。儲かるかも知れない話だけど、興味が在れば。。善ければだけど。。。』

聡子『。。。。ふっふふっ。お金ですかぁ~。。。いいですよ。。。少しなら』

僕『あッ。。じゃ。。出て左に暫く行った処の喫茶で待ってます。』


此の時の唐突の様だが、接点の無い人が話し掛け興味を引き寄せるには万人に共通の欲望のお金の話ならばとの秘匿の園で夢想し中では成功していた事を実行に移した迄だたのだが、先の前触れもない右の出口は失策でも在るとも思えたが、此のお金の策は成功したのだけれども、実際には違和感も多く沸いた。年頃若い女が金銭の話しで容姿も善くないとの他者の烙印を勝手に押されている僕の話しに訝る事をアッサリとも消化し待ち合わせに同意もしてくれたのだから、僕の思い込む社会性の中では、金銭の話しを公に他人様に話す事は女性として憚る行為なのではとの思いも当然在ったのだが、如何せん自己の中では秘匿の世界が現実界を凌駕してい居るので、其の事を懸念事項と思慮しながらも、其れ以外の用法で成功する道筋が見当付かなかったのも正直な処なのだ。

先に喫茶に到着し、オーダーはブレンドコーヒーを済ませ、高揚する気持ちと訝る気持ち、また、其の後に結果として落胆する事に為った時の焦燥感や苛立ち等を含み、其の事を愉しむ事で、また社会や忠心を理解もし深慮の値も大きくも為れば、今回の事はオスとしての事では重大でも在るのかも知れないが、防御本能的な個としての構えとして、僕は常に事を起こす時や対峙する時に仰望的な期待をせず、また自虐的な事も意図はせず、中間で何方に転んでも痛くはないと構えてもいて、或る意味自己の心情や矜持の防衛とも云え、其の実、其れは自己を鳥瞰的に視て傍観する虚構な巧知とも思え、其処の自己の本性は診えても来ないのでも在り、本質的な自己とは矢張り未だ見ぬ凶暴的猿人的雄としての僕なのかとも思惟し、思索もめぐるのでも在るが、兎に角行動には移行出来、本質的な自己の探索とやらを見詰める事の生贄が現実界で直ぐ目の前に現れようとしている事は確かだ。

続く。
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揚羽蝶

2020年 02月07日 10:30 (金)


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こんにちは。


【揚羽蝶】

父の背中を診て、何時もと違った感慨を受けた時から、もうどの位経っただろうか。多分、半年程か………。どうやら雷も僕の頑固な怠惰の鼓動を止める事は叶わないのかと何処か他人事の様にも捉えていながら、思索の探索も三日天下に終わり、其の時の衝撃や衝動をも忘れかけ、今日も何時もの様に流れ作業の仕事に就いている。
仕事中に、たまにラインが停止した合図の黄色い回転灯がブザーと共に点灯し、ラインが停止するのだが、其の時、工場の上長が右往左往するのだ。僕の会社の制作している品物が車の部品の更に部品なのだが、絶対君主の発注主に日産する数量が明確に示されていて、ラインが5分停止すると、示されている数量が足りなくなり、出荷をも遅らせドミノ倒しに余波が先々に大きく為り、ライン停止復旧に掛かる電気や洗浄に使用する地下水等もすべて停止し点検に入り、会社としては5分の停止が相当な損失となり、上長の罵りが落ちるのだが、罵りも知恵の勘目が出るモノで、上長の其れは単純に産まれの悪さと卑しさが滲むのだ。
『此の停止は連帯責任だ、お前等のボーナスが減るぞ』と云われる。
だが、卑しさが滲むのは僕らとて同じ事、此の言葉は正直どの様な褒め言葉よりも、逆に僕等の様な仕事に矜持を持たない者に採っては、何よりも堪える鞭でも在り、其れは無知故な鞭とも云えるのだし、確かに此の言葉で善く走る馬達なのでも在る。

また、僕は、此のライン停止の時に違った感情も湧いていて、ライン停止が其の後のドミノ倒しに似て生じる事の未来を夢想し、ランプに細工が在り、ラインが停止せず、検品もする抜け納入されて欠陥部品の部品が製品となった時、其の後仕上がった車が大破し其のメーカーが多額の賠償や天文学的なリコールに見舞われるので無かろうかとかと、相対的には関わりが大在りなのだが、何故か自己とは関わりに無い様子の、上の方の大資本家の破滅的な不幸を思索し愉しんでも仕舞う卑しさが在る。
此の時の感覚は、一般の其れで云うのならば、闘牛の牛か?マタドールか?との事かも知れない。牛には本能的に目の前に対峙したモノを角で突く習性を持ち併せているので在り、人は金銭欲と承認欲、名誉、、、所詮は高尚な事を云っても欲望で殺生をしているに過ぎず、其の欲望が金銭か殺傷其の物を愉しむかは同じ事しか無く、双方は共に或る種の精神病質者なので在ろうとも思料出来、僕は牛の気持ちの本能から目の前の大資本家を角で突くように夢想を反復して居るのだ。

此の自己の中の本能的卑しい夢想で、負のバタフライ効果を今の自己の立ち位置と、全く迷惑で耳障りなライン停止のブザー音が共鳴し思索夢想と云う耳栓をするのでも在る。

今回の事の始末は、検品前の最終組み立てでの不具合の様で在ったのだが、其の後の検品作業の方に眼をやると同期の女性の聡子が居た。様子を窺うに聡子は小柄で利発な感じなのだが周りの同僚の女性とは深くは付き合わない様な、自分を上手に魅せる事が出来ないのか、魅せたくは無いのか知り得ないのだが、兎も角大人しそうで男好きするタイプの娘でも在り、かく云う僕も何となく惹かれても居るのだが、元来の対人下手なので同じ年頃の娘とは接し方も知らなく、毎朝、就業終わりの挨拶を交わす程度で、忘年会にも聡子は毎回出席が無いので、此の10年来、接点が無く過ごしてきたのだが、当然、気になる聡子の事も正のバタフライ効果的夢想を駆使し施策すのだが、今にして思うと経験が無い事と対人下手とは恐ろしく、大抵の物語やファンタジーは破綻をきたしているのだが其の時は大真面目でも在って、其の多くは事が起こる前に夢の中に堕ち何事も無く何時もの朝が来て事に及べないので在った。

先の回転灯の夢想の効果と聡子を気に掛ける効果は、正負の関係なのでも在ろうが、所詮、夢想と物語を自己の忠心との合作で創作し、意識し得た時点で其の思索思惟は逃げ水の如くなり、本質的には、其れが無知故の事なのでも在ろう。
知慮がないからこそ、過剰な反応もしているのだが、実際他者から観た僕の其れは微塵も想定すらされず、僕の存在等露見もしていなければ、聞えもしないと為る。
当然だ、中心の声で誰も知る由も無いのだし、或る種の荒魂の為せる事なのでも在ろう。
中心様との合議を重ねても、所詮は僕と云う肉が此の世で具現化し触覚的に物事を納めないと、空虚にも為れず況してや上座の者には見聞きもさらない捨て置く存在となり、自己満足な細やかな夢想効果の抵抗等は無いと同義と云えるのだ。先ず触覚的に事をせねばと、此の日やっとの思いでぎくしゃくしながら尺取虫な腰を伸ばしたのだが、上座の者への具体策は、二三施策も在るのだが、此の時は、其の突飛さも容易に想像出来無く、云う為れば行き成り無差別に爆弾を仕掛ける様な事に成り兼ねない、其の様な生か死かとの単純さしか持ち併せていない施策だとの事で、要は、此の時には未だ未だ、上座様に勝負もしてもらえず、口も訊けず、眼も直視出来ずの者だとも自己の中で夢想も出来得ないので在る。
矛盾しても居るのだが、先ず今の位置から変節変態を為す具体的触覚的な動作に移すならば、同じ様な系譜の匂いがすると勝手に決めつけている聡子を懐柔し文字通り、触れてみたいとの不肖で本質的には資本家に対して自己憐憫から来る施策なのでも在ろうが、自己には先ず、人で在れとも云い聞かせ、遅ればせながら同年代の娘に挨拶以外の言葉を掛ける事を模索してみたのだった。

此の空恐ろしい冒険を、揚羽蝶の鱗粉を纏わせ軌跡の効果と因果、其の結果の知れない博奕を打った事には自己でも称賛し、鼓舞する行いなのだと、其の時は巍々も無く疑念も無かったのだ。


続く。

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ジャンル : 株式・投資・マネー

カグツチの合議。

2020年 01月06日 11:52 (月)

こんにちは。
毎度書くのも飽きたので、完全なフィクションの小説を気儘に記して行きます。
勢い書いていますので、間にブログも挟みはするとも思いますが。


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【鏡】

28年生きてきたモノが紛い物だと思えた瞬間の僕の事を話していこうと思う。

高校を卒業はしたのだけれども、偏差値が50やっとの学習能力でしかない僕は、同級生と同じく地元の製造工場に集団就職的に職を得たので在る。
僕の家族は父と母、姉が在り、矢張りと云えば其れ迄なのだが、父は中卒で九州地方の炭鉱労働者として働き、其の後炭鉱が閉鎖去れ今は警備の仕事に就き、母も中卒で近所のメッキ工場で金属を磨く仕事を得、姉は高校中退、姉とは不仲で善くも知らないのだが、スナックや居酒屋を手伝っているので在ろう。
父と母の倅の僕が大学に行く事は、遺伝的にも抗う事でも在り、親に望まれど元来の怠惰な性格、飽きっぽい性格故に勉強が手に付かず、将来の展望を施策する事を高校時分には現実逃避し、結果努力等無縁な学園生活送り、誰でも出来得るような所謂ライン工と云う近所の工場に勤務し、彼女も出来ずに代わり映えもしない毎日の繰り返しで、人生を閉じるのかとも半ば諦め顔の固い決意の怠惰な自分でも在る事を理解してもいたが、其の事は父からの系譜としても、父と生活した事で学べた証しとも思え、贅沢は決して出来ないが健康で在れば、時給が低くとも労働時間を長くし、上の方に居るで在ろうブルジョワ達の余暇の時間迄も働きさえすれば、家を借りなんとか子供を育てる事も出来ると証明出来たのだから、自分に取っても悪い事でも無く、居心地は正直悪くも無いと思っても居た。

先にも云ったが、元来怠惰を怠惰とも思わない自分でも在り、社会的には歯車の一部品でしかない自己を鑑みる事でも未だライン工を疑問には思わず、10年が過ぎた頃には、誰よりも精密に働き、楽しいだとか辛いだの、遣り甲斐等をも超越した、或る種詰まらない事の歯車に徹する自分が、誇らしくも優雅で可憐にも感じるのだが、其れが何故かも理解しているのでも在る。
其の根源は、元炭鉱労働者の父の日頃の所作から、子供が学び染みついた諦めと割り切り、大きな金銭を渇望する夢を見る事すら無い社会の部品として位置され、また位置して仕舞った事の遺伝的な呪縛と穢れの多い系譜と云うモノを朧気に捉え知り、上の誰かの部位の糧を効率的に制作し、残るオカラの如しオマケな人生が、此の父と子たる僕の家族の運命なのだと悟るなり、自己に云い聞かせるなりが僕と云う人間なのだと云う事とも理解成立していたのだ。だから、学問が出来なく、また興味も出ず、其れを観ていたで在ろう親も教育には熱心とも云えず、或る意味此の社会醸成の中で僕たち家族が果たす底辺との事の支えを忠実に守る事を遺伝的に知らしめても居るのかとも思え、其の意味を含め怠惰の怠惰なる系譜との事なのかも知れない。
また、学が無い事は遺伝だと諦めつつ、専ら学生時代も社会に出てからも仲間との交流を大切にし、友人は金銭に代えがたい存在でも在ると信心し、会社でも同期ではリーダー的な存在でも在った。
リーダーと云っても社会の極々小さい歯車の凸凹を纏める存在でしかないのだが、其の頃は其れでも満足で在り、自己の承認欲の充足もし得て居たのだった。

或る日、精密機械の僕が珍しく体調を崩して午前中にラインから外れ早退し自宅に帰ると父が帰宅しているのが解った。
此の時の父は68歳、多少年齢的に躰に堪える警備の仕事が此の日は夜勤明けの休みなので父も家に居たのだろう。小さい平屋のトタンの壁が錆付き、如何にもバラック然とした築50年程の貸家なのだが、物心付いた時には既に此処が我が家でも在り、今も昔も決して綺麗では無い母と母似の5つ違いの姉とも育った想い出の場でも在る。
色褪せだらしのないTシャツの様な紺色の軽自動車が、昨夜降った雨で出来た轍の水溜まりの泥水の痕跡が車のフェンダー部分に残る其の車が、父と僕の兼用の車で在り唯一我が家の財産と呼べるべき物なのだが、僕は仕事場が近いので毎日自転車で通い、普段は父が車を使用しいて、其の車が玄関を塞ぐように行儀悪く停まっていた。躰を捩り、動きの悪い引き戸の玄関に手を掛け少し力を入れると年中無施錠の玄関がガタガタと音を立て開くのだが、寝て居るで在ろう父を気遣いゆっくりと開き、何時取り込んだか、または脱ぎっぱなしなのかも解らない洋服や男女入り乱れの下着を足で跳ね退け、玄関から直ぐの廊下の無い和室を抜け奥の寝床に忍び足で入る。此の瞬間、毎度繰り返しの動作に細やかな家族への優しさを勝手に自覚する自分が好きでも在り、此の玄関を開けた時の梅雨時期に苔が繁殖しそうな匂いも好きで、在り触れた日常なのだが何故だか未だに此の感情と匂いを思い出すと気恥ずかしくも為る。

体調が優れないので、身支度もそこそこに万年床にうな垂れ就いたが、夜勤明けの父も隣の布団で寝ている、隣の父の存在は日常なのだし、寧ろ安定の鼾と、高齢男性の脂の腐った様な不健康な匂いと、ほんのりと酒の匂いもして居たのだが、此の日は其の事以前にどうにも寝付け無かった。
少し落ち着き、自覚する社会的低位置の者として許された少ない娯楽の夢想を愉しみしつつ眼を開くと、現実は父の禿げ上がった頭のつむじを見付けたり、父のランニングシャツと其処から覗く筋彫りで未完の刺青と丸い背中越しに、バラックの木戸の歪んだガラス越しに見える僕が産まれた時に植樹した記念樹の柿の木を観るに付け、得も言われぬ焦燥感や漠然とした不安に襲われ、同時に聞こえる隙間風が木戸をカタカタと揺らせる音が、其の不安を増幅させている様にも聞こえた。

今思い返すと此の時、無意識に寝付け無いのだから、本来毎日見ていた事物、物事を鳥瞰し、向き合い、自己の想いとは裏腹に勤勉や欣然を用いて対峙して仕舞ったので在り、今迄、眼を瞑ってきた事柄や自己の忠心に囲い込まれた鬱積した劣等感が堰を切って溢れ出て来たとの事でも在り、観も知らない無の幼児の初体験の様な、急に湧いた状況に投げ込まれたのでは無く、本質的に僕が産まれた時から慣れ親しむ風景や事柄の変化は皆無で在り、変化したのは僕の思索の変化との事で、変態変節の兆しだったので在ろう。
また、此の自己の思索的鳥瞰性の感覚は、時代の変化でも無く、或る種の生得性でも在ると捉えられ、通俗的には歯車の大小で終焉を迎えるで在ろう炭鉱夫や警備員の倅で在るのだから、日常の全ては鏡で、父の背中を眺めた処とて本来ならば諦めも付いていて、自己の中での兼ね合いに齟齬は無いとも思っていたのだ。

此の経験は、自己でも収拾の効かない何かの知覚が作用し、突然、思索と云う存在が縦縞の寝巻姿の儘で鏡面の様な湖畔に放たれ、乞食が今日に此の日此の時に執着する様な餓鬼の様相でも在り、生き様の彷徨いだが確かに力強くも感じ、内から煮え立ち湧く感情とも感じ、裸足で落葉の上を歩き得体の知らぬ虫に触れる恐怖感覚でも在るのだが、其れを霞みがかった森から梟が様子を窺って居る様にも思えた。
どうやら此の時、漠然とでも在り、朧気で、半信半疑でも在ったのだが、父や一族と袂を分かち社会の歯車で在ろうとも、また違う部材や部品にも成れ得る可能性とやらや、抑々部品では無く其れ等を設計し組み合わせる者に成り得る思索を遅まきながら、社会にお伺いしても罰は当たらないのではないかとも思い出でたので在るが、同時に此の事は家族への精神的義絶にも為り、其の結果が招く物は、猜疑心と嫉妬等等の狭隘な物なのかとも想定したのだが、其れを同じ家族として診える事が自己としては最も辛い事でも在ると知るのだが、此の時には自己への好奇心が其れを上回わったのだ。
また、遠慮のない風と相性の良い錆びたトタンと木戸がハモニカとして初めて聞えたのも此の時でも在った。

観る聴くは意識しないと無と同義で、此の事は、恐ろしく上座に居座る金満達や脈々と続く優越的遺伝子達と炭鉱夫とは本来、相関関係に在るのだろうが、炭鉱夫は上座の者からは完全に無とされ、多くの上座の者達には、炭鉱夫が視えては居ないのでも在ろう。
此の事を理解した時、其の存在を知らしめる術を思索するか、通俗的な社会の中で自己が因り善い糧をえられ、其の後の遺伝子達に滅私奉公に励み自己犠牲し期待するかの二択でも在るのだが、此の時の僕は手探りで、自己の歯車が自己の中では噛み合わないと知り得、其の疑問を探索しても善いのかも知れないと思索出来た事は、上手くは云えないがヘレンケラーが水を認識出来た時の感情にも似た喜びなのかとも思い、先ず自己救済的に、今の産まれた時に宿命付けられたと思い違いな位置から脱する模索の選定を急ぐとの事で自己の忠心と合議し意見は合致したのだ。

此れが思索的雷という事なのだろうし、或る意味、忠心からイザナギの鏡を本質的に診て、初めて診えた自己の本当の顔との事なのかも知れないと思えたのだ。


続く。

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